今、自称・ハーバード大学客員講師の森口尚史(もりぐちひさし)氏が大きな話題となっています。

発端は、10月11日の読売新聞夕刊のスクープ記事でした。
森口尚史氏は「iPS細胞を使って世界初の臨床応用、心臓手術に成功していた」という記事が出ました。
これが嘘なのか、本当なのかという話題です。
この発表記事はすでに削除されています。

事の経緯を詳しく振り返ってみましょう。

守口氏は、今年2月以降に心不全の患者6人に、患者本人の肝臓から作ったiPS細胞を心臓に注入し、治療に成功したと発表がありました。
これが事実ならば、iPS細胞を使って世界初の臨床応用となります。

しかし、この記事には問題がありました。
人体への応用という面で、議論の結論が出前に臨床研究前に実際の医療に入っているからです。。
ちなみにノーベル賞受賞が決まった山中教授は、ヒトの皮膚細胞に遺伝子を注入してiPS細胞を作り出す段階に留まっています。
そうした理由から専門家からも疑問の声があがりました。

そして事態は急変します。

10月11日、森口氏はニューヨーク・ロックフェラー大で開催される学会で研究成果を発表する予定でした。
しかし、主催者側は、研究内容に疑問があるとして森口氏のポスターなどを撤去しました。
で、結局、森口氏の発表も行われませんでした。

ハーバード大学は「手術を承認したことはなく、森口氏本人も大学や病院とは関係はない」としています。
ただし、森口氏が1999年から2年間、提携病院の客員研究員だったことは認めてはいます。

ここで疑われるのは、2つ。

一つは、森口尚史氏の研究成果の有無。
そもそもそんな成果はなかったのではないかということですね。

もう一つは、森口尚史氏の研究成果の隠蔽です。
実際にはあったが、公表するのはまずいと思って画策したかです。

前者なら森口尚史氏一人だけの問題ですが、後者なら大学込みでの問題でとなります。
事の経緯から推測するに前者の可能性が高そうですが。。。
にしても、なぜ嘘を付いいたのかは大きな疑問が残るところです。

さて、森口尚史氏とはどんな方なのでしょうか?

ざっとプロフィールを紹介します。
ただし、ネット情報なので、事実かどうかは定かでありません。

■略歴

1995年 東京医科歯科大学大学院医学系研究科(医科歯科看護学科??)卒業
その後、(財)医療経済研究機構 調査部長及び主任研究員として活動
現在、東京大学科学技術研究センター 先端医療・知的財産政策(第一製薬)客員助教授
ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院・消化器内科教室リサーチフェロー及び東京医科歯科大学医学部非常勤講師←嘘?

■研究テーマ

・医学生命科学分野における知的財産政策及び技術移転政策の研究
・癌、肝炎、生活習慣病を治療するための先端医療技術を効率的かつ効果的に臨床応用するための戦略研究(トランスレ-ショナルリサ-チ)特に、ゲノム薬理研究の成果を応用した費用効果の高い治療戦略(Disease Managementプログラム)を医療経済分析・患者QOL分析・意思決定分析等の手法を駆使し策定、定量的に提示することを主眼とする
・健康関連QOL測定指標の開発及び臨床応用
・初期臨床開発における医療倫理研究
・ゲノム診断情報の活用に関する医療倫理・政策研究

ちなみに森口尚史氏がそもそも医者の免許は持っていないそうです。
単なる看護師でした。
このことに対しては、手術は同席したにすぎないと本人は語っています。

数年前には、森口氏が山中教授に文句を言っていたという情報もありました。
これは研究予算が山中教授に重点配分されてることに対する文句です。

何が真実なのかよくわかりませんが、とりあえず事態の推移を見守ることにしましょう。